SDGsと政治活動について、女性の視点から考える。
自分の任期も残すところ10日を切りました、本日も地域を周り選挙後に剥がすお約束をしていたポスターの撤去作業や、昨年から引き続きご相談いただいている市民相談への対応など行いました。
今年になって女性誌などでもよく取り上げられるようになったSDGs、という言葉。
持続可能な開発目標、というもので、内容は飢餓や貧困をなくす、ジェンダー平等を実現する、住み続けられる街づくりやクリーンエネルギーの推進など、多岐にわたるものです。
これら17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されているのですが、
実際にSDGsを政策に掲げる政治活動を行う方も増えている中で、
実際に行動としてその活動を行うことができているのかについては、政治家一人一人がしっかりと考える必要がある、と感じる部分が大きいのも事実です。
今週はとある取材を受けたり、
民間の活動で新たにお誘いをいただいたりするものもある中で、よく触れられたのが
「女性として、また母親として、政治活動・議員活動をする上で感じたことは?」という質問です。
自分が活動する中で、例えば議会の開催時間が深夜に及ぶことや、終了時間自体がわかるのが前日もしくは当日でありシッター等を見つけにくいとことに加え、
コロナ禍で家族が体調不良・または濃厚接触者とされ自宅待機を推奨される場合も議員本人のオンラインでの委員会出席や本会議出席なども未だ可能になっていないことなど、議会の中での「母親目線での持続可能性の低さ」を痛感したところがあります。
また一方で、地域の中においては夜間の活動や土日の活動、懇親会などへの参加や式典・イベント・お祭り等への年間を通してのさまざまなお誘いに全てお応えすることができないなどの活動のあり方の難しさを感じている子育て中の議員は、おそらく自分だけではなかったろうと思います。
そして、今回地域の中で貼らせていただいていたポスターを貼り替えたり、剥がしたりする作業の中で、ご自宅の壁などを汚してしまわないように、なるべく跡を残さないように配慮しつつ貼ることを主婦スタッフさんたちが努力くださって一緒に回ってくださっています。
その作業の中でも、そもそも
ポスターを貼り付けておくプラスティックの板って、月日とともにかなり崩れ落ちて下にゴミだらけとなってご迷惑になっていないでしょうか?と言うお声があったり
プラスティックごみは、減らした方が良いと思うんですが・・と言うご指摘があったり
強力な接着剤がポスターを剥がした後も残ってしまっているのは良くないと思いますので、根気よく剥がしましょう、と言うご意見があったり
「おうち管理を自分ごととして見る目線」を持つ主婦さんたちならではの、丁寧かつ市民目線なご指摘をたくさんいただいており、自分も一緒に剥がしたりしながら「確かに、これはそもそもこの形で行わなければ政治活動が継続できないものなんだろうか・・」と言うことを考えるに至りました。
地域の中の、持続可能な政治活動とは、何だろう、と言うことを考えさせられます。
貼らせていただいている地域の皆様には本当に感謝をしておりますが、一方で、自分自身も貼りながらどこか申し訳ないような、特にご自宅や住宅地などの場合景観にも影響を及ぼしてしまうことに大変心苦しさを感じてきた部分もありました。
政治活動、また選挙活動を通して、ビラやチラシ、ポスターなどの膨大な紙資料などの印刷を行うことも含めて、
これには立候補にあたり、特に若い世代などにはその費用負担が大変大きくなることからも、なかなか高いハードルとなってしまう理由の一つともなるのでは、と言うことも感じています。
「選挙とはそう言うもの」「政治はそう言うもの」
と言ってしまえばその通りですが、
例えば今インターネットが普及していることも踏まえてオンラインでの投票行動が可能になるよう検討を進めることや、それに伴い広報活動もプラスティック板や紙資料を多用する従来のスタイルのみならず、ネットやSNSの活用が一つの主流となっていくような流れも認められていくような変化が起きていくことを期待しつつ、自分も様々な感じたことを今後も発信させていただこうと思います。
さまざまな、女性としての議員活動、母親としての活動はどうでしたか、と言う質問に対して、
都議会をはじめとして、今の議員活動が女性や母親にとってやりやすいものであるとは言えないと言う実感があるからこそ、自分は今子育て中・または親御さんやご家族を介護しているという当事者の方に積極的に選挙に出ましょうよと言えないということがありました。
けれども、それで終わりにしていては、やはり議会の多様性はまだまだ実現していくことが難しいとも思います。
若い世代の方、女性や主婦の方、ご家族を介護中の方や、障がいのある方も含めて、多様な主体が参画できる政治・議会のあり方を今後も模索して参りたいと考えています。
多様な人材が挑戦することのできる、
そして地域の中で持続可能性の高い政治活動のあり方とは、と言うことについて、今日は思うところを書かせていただきました。
誰ひとり取り残さない社会へ。
引き続き、幅広くご意見をお待ちしております。
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