タイガーマスク基金勉強会、決算委員会質疑

公営企業決算委員会の合間をぬって、NPO法人タイガーマスク基金の第32回勉強会に行ってきました。里親月間に考える 里親さんによる本音トーク。

タイガーマスク基金の吉成麻子理事は実際に13年間で15人のお子さんを養育してきた養育里親ですが、一女三男のお母さんでもあります。もともと里親になったきっかけが、実子の一番上の子が小学校に入学した時に同級生に被虐児がいたことで自らが里親登録をしたそう。

以前も活動報告で書きましたが、厚生労働省の有識者検討会は、7年以内に親元で暮らせない小学校入学前の子供について、75%以上を里親に預けるという新たな目標を打ち出しました。社会的養護から、家庭的用語へ、という世界共通の流れを実現させる考えですが、私が気になっているのが里親を実際に増やすにあたっての課題です。

勉強会では吉成さん以外にも3名の養育里親の方達がいらっしゃっていて、里親になったきっかけや、やってみて感じた楽しいこと、大変なこと、地域での出来事や小学校での出来事、また実親さんとの関わりについてのトークなどもありました。たっぷり1時間半近くお話いただいて、そこからの質疑応答でも会場から挙手が止まらず。どうしたら里親をやってみようという方を増やせるのか、真剣に考えている行政の職員の方や特別行政法人やNPO職員の方、また議員の方など参加しています。

私の感じている印象ですが、里親をやるご家庭というのは非常に生活力や人間力が高い、しっかりとした方達が多いのではないかというものがあります。その印象を実際に里親さんのお一人に伝えてみると、そんなことないですよ、と謙遜されるのですが、実子と一緒に生活をするにあたって、では子供達が本気で喧嘩をして心無い言葉を発してしまった時の対応はどうするか、また、実親と全く生活のリズムや環境が違う時などに、子供に対してどう教えてどう叱っていくか、など、難しい選択を迫られる場面が毎日訪れそうです。

里親を増やしていくには、里親予備軍ともいうべき関心のある方達に研修や意見交換の場、また困った時や誰かに頼りたい時、教えてもらいたい時の支援体制を設けていくことが急務であるように考えられます。

吉成さんの、言葉が印象的でした。「かわいいから育てる、んじゃなく、例えかわいくなくても育てる気持ちでいてほしい。自分の家族が社会資源となる意識を持っていて欲しい。」


タイガーマスク勉強会は次回は来月11月26日日曜日です。ご興味ある方はぜひ、足を運んで見て下さい。

お誘いくださった、稲城の佐々木市議、どうもありがとうございました。


公営企業決算委員会、質疑3日目の金曜日は私は都市整備局の質疑にたちました。

環状第二号線新橋・虎ノ門地区再開発事業の立体道路制度が生み出した地域のまち形成の可能性について、新虎通りの洗練された特色あるデザインの中にある道路付属物等を管理するエリアマネジメント協議会について、また泉岳寺駅地区再開発の計画目標や地域住民の方との意見交換の方法について、そして両方の事業における予算現額に対する決算額の執行率の低さについて質問をさせて頂きました。

環状第二号線新橋・虎ノ門地区の再開発は長年地元住民の方との協議や意見調整、合意形成に尽力されてきてようやく平成28年度の最終的な中央分離帯や歩道舗装の直し工事で完了し、完了後は管理者は交通局へとうつることになりますが、自分も経緯や準備会の歩みや制度変化を見させていただくにつれて、このエリアの再開発がより地域の希望が反映されるにはどういう形で行われるのが望ましいかと考え抜かれて進められてきたという認識になりました。環状第二号線新橋・虎ノ門地区は都市整備局の工事は平成28年度で完了しましたが、このエリアのまち形成はこれから持続的に進められていくことを想定されています。そのためにも、地域の方達や企業の方がエリアマネジメント協議会を構成して、このエリアにどのような賑わいを作るのかを一緒に考えていくという取り組みが始まっています。全て形を作り上げて、変化や改善の余地がない、という類のものではなく、相当に余白のスペースを感じる再開発事業であります。完了する新橋・虎ノ門地区に引き換え、泉岳寺は今年は来年度計画策定に向けた調査などが行われたということで、来年以降にまたしっかりとその事業進捗を注視していきたいところです。

下水道局に続き、都市整備局の皆様には連日の質疑打ち合わせ、事業説明や深夜までのメールのやり取りにも対応してくださり、ギリギリまで細かいことまで聞いてしまった自分にも誠心誠意お答えくださり、本当にありがとうございました。

この日は病院本部の審議も行われ、都民ファーストの会からは平さんと田ノ上さんが質疑に立ちました。平さんは広尾病院の役割や災害対応にかけるトリアージスペースの確保について、また未収金の回収への取り組みや事務の効率化・IT化など幅広い質問が行われました。田ノ上さんからは、周産期医療について、医療情報アクセスについてや、産科医師不足についてと助産師活用について、独居高齢者対応についてなど女性らしくまた母らしい目線で、ご自身が体験されてきたことや周囲から寄せられた声などを基にして実感ある答弁が行われていました。

また、他の会派の方達の質疑もそれぞれの問題意識や地域性の現れるものがあり、聞いていて勉強になります。

決算委員会はここで少し間が空き、次は全局質疑になりますが、来週は文教委員会が始まりますので、その打ち合わせや会議が始まっています。東京都議会の委員会は動画配信や速記録の即時公開などは行われていないので、なるべく自分の方からも都民の皆様に素早くお伝えできるように、まずはこの活動報告でしっかりと発信を心がけてまいります。

斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

前東京都議会議員 斉藤れいなの公式ホームページです。