出産議員ネットワークの会議に出席しました

超党派の出産議員ネットワークの総会とシンポジウムがありました。

総会には間に合いませんでしたが、シンポジウムに参加することができました。

出産や育児を経験されてさらに議員として働くということがどんな難しさを持っているか、どんな制度改革が求められているのか、またどんな議論を展開していくべきなのか、それぞれの視点での意見の交換がとても共感できるものが多く、参加してよかった!と心から思いました。




NHKのニュースになりました。リンクはこちらです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180423/k10011414431000.html


女性議員の参加のみならず、パネラーの一人に文京区の成澤区長がいらっしゃいました。

成澤区長は区議長男性で初めて、「なんちゃって育休」(つまり、制度がないので自主的な育休期間を設けたということだそうです)を実行された方なんだとか。

数々の女性議員から、夜の会合へ出席が難しい、地元のお祭りやイベントに回ることが難しいので議員として職責を果たせているのかと悩むという声や、独身時代はトップ当選だったのが産後は下から数えた方が早い順位の当選になってしまったという声、また地元と勤務地が離れていて、勤務地の保育園は認可には入れないため、地元では認可、勤務地では無認可保育所の併用をしているというようなお話もありました。


どれも非常に納得・共感のできる内容ばかりで、うなづいていたところ、成澤区長から一言。


子を持つ女性と、それにあまり理解をしてくれないおじさまたち、という構図の議論に陥らない方が絶対にいいですよ!先ほどから聞いているとみなさんの中から旦那様の話が出てこない、男性の育児参加の話が出てこないんです、育児家事のアウトソーシングも重要ですけれど、男性の家事育児参加についても言及していきませんか?


これには自分も思わず唸ってしまいました。

議員になり、駅や人前で演説をして、思いを伝えることは得意なはずな女性議員達ですが、そんな女性議員達ですら、性別分業意識にしっかりと絡め取られてしまっているのかもしれないと思った一端であります。

社会や制度の改善を考えることはできるのですが、家庭内のご主人に対して、では仕事を休んで子供を見ていてくださいとお願いをしたり、子供が熱を出したから仕事を断って迎えに行ってくださいとお願いができるのだろうか。と考えてみると、答えは限りなくNoに近いのではないかと思ってしまいました。

女性は、働いているということが家庭の中ではアドバンテージとして見られない場合もあります。特にフルタイムや時間外勤務も多い職種だと、パートタイムの奥様や仕事を持たない奥様に支えられているご主人達がしていない苦労を自分の家人にさせるわけにはいかない、と結局家事も育児も仕事も、と何でも自分が頑張ってやろうとしてしまうことがあるのではないでしょうか。

先日、立ち話で都庁の女性職員さんとお話ししました。

三人のお子さんを育てながら都庁職員としてフルタイム勤務を20年らい続けてこられたその方も、お子さんが小さい時の育児家事や子供の送り迎えとの両立は信じられないくらいの大変な毎日だった、と話してくれました。

議員に限らず、働く女性が自然と向き合うことになる可能性の高いライフイベントとして、親の介護や自分の病気などにも並んで、出産と育児は本当に大きな出来事です。この出来事を通して、仕事を辞めることになる人、また働き方を変えることを選ぶ人も少なくありません。

成澤区長のおっしゃる通り、それは社会の制度・会社の制度(議会の制度)だけの問題なのか、それとも家の中にも漂う性別分業意識に端を発するもっと大きな根幹の問題なのか。


母親と父親、それぞれが出来る限り育児にも家事にも関わり、仕事を続けて行くことが出来るような社会を実現するために、様々な視点から声を上げて行く女性議員がインフルエンサーが数多くいるのは大変こころ強いことだと思います。

出産議員ネットワーク会議、また是非参加させていただきたいです。




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