【斉藤の活動のこれまでと、これから】稲城市で初の児童養護施設が準備中。全てのお子さんのために社会的養育の充実を

子育て支援の拡充、

児童虐待の防止、

それは切っても切り離せない問題であると訴え続けて来ました。


子育て支援で必要なのは、何より親支援だということや、実親さんが育てられない場合のお子さんを養育する体制を社会で整えておく、社会的養育を充実させていくこともとても大切だということもこれまでもブログなどでも書かせて来ていただいています。


超党派の勉強会を立ち上げて、そこにはこの問題を一緒に考えたい、という稲城市や多摩市内の方々にもご参加いただいていました。

地域に、何が足りないんだろう?何があれば、子育てで悩んでいるご家族を支援できるだろう?

そう考えてくださっている人たちもたくさんたくさんいることがわかりました。


私が主催をした勉強会で、社会的養育の現場でもう40年勤め続けておられる、都内の児童養護施設や乳児院で長く仕事をされてきた方が講師を担当くださったとき、参加してくださった稲城市の方が、


自分にも何かできないか。

どなたか紹介して欲しい、一緒に取り組めることがあればやりたい。


と熱い想いを伝えて来てくださいました。


その講師だった方と熱い想いを伝えて来てくれた稲城市民をお繋ぎして実現したのが、この稲城市内で初めて(多摩市と合わせても初です)の、児童養護施設のグループホームの設置です。


2年前の私の手帳には、翌年取り組むべきこととして、この施設の計画や検討を何より実現に向けて動く、ということが書いてありました。


実際に私というよりもその稲城市民の方が本当に頑張って動かれて、

ご家族や地域への説明、説得やさまざまな調整なども進められて実現したことです。

人生をかけて、自分の家族だけではなく、地域のために、地域の全ての子どもたちのために、とこの施設の設置に力を注いでくださっていることに感謝しかありません。


地域の中に、社会的養育の場があるということは、どういう意味があるか。

それはさまざまな意味も意義もあると思います。

元々都内には児童養護施設や乳児院が複数ありますが、地域によってはうちの市内にはないな、というところも多いです。逆に、うちの区にはいくつもあるな、というところもあります。偏在しています。


もし市内にそのような場がないと、例えば市内で保護が必要となり、社会的養育へ措置されるお子さんが出て来た場合、そのお子さんは市内ではなく遠方の施設に預けられることになります。


お子さんと言っても、生まれて育って来ている地域とのつながり、お友達や近所の方とのつながりもあるはずです。学校などのこともあります。


市内や東京都内で見つからない場合、実際には関東の近隣県の施設に預けられる児童さんもいる、というのが今の東京都の社会的養育の実態です。


今回、こちらの施設はショートステイなど一時預かりも対応してくださるということで、本当に地域の中にこの場所ができるということの意義は大変大きい。

ぜひ、地域の皆さんにもご理解いただきながら、社会全体で子育てを応援していくような、そんな稲城市・多摩市になりますよう願っているものです。

誰ひとり取り残さない東京へ。

引き続き幅広く、ご意見をお待ちしています。