東京医大の女子入学抑制に反対。都では来年度から24時間型保育を後押しします
本日も都議会にてヒアリングを行なっております。会派として全体で行うのは今日が最終日となります。
東京医大で2011年から、女子の入学希望者について試験の点数を1割~2割削減して合格者を抑制していたということが明らかになりました。
代わりに、試験の点数が1~2割低い男子学生の入学を認めていたということです。
第一次試験で400点満点のところ、従来は250点が一時の合格ラインだと言われていたのが、女子に関しては270~280点ほどの得点が足切りラインになっていたのです。
これを行なっていた理由が「女性は医師になっても出産や育児で、当直などの続くきつい仕事は辞めてしまうことも多いから」というものですが、この件について「その事情もわかる」と発言する学生がいる一方で、人生をかけて受験に臨み、家族一丸となって予備校に通い浪人までしながら入学を目指し、医師となる夢を持っていた女子学生当事者や関係者達、教育者達からは怒りと呆れの声が上がっています。
これについては今までに政治や行政が、医師に限らず就業形態が多様化している中で、平日日中という枠組みを超えた子育て支援になかなか着手してこなかったことにも責任はあると言えます。
私も地元医師会の方と意見交換を行わせていただいた時に、まず言われたのが夜間保育園の必要性でした。在宅診療が推進されていく一方で、特に夜間と土日の医師の担い手が足りない。医師や看護師、または消防士や警察官という職種は二十四時間、休日というものがないような仕事であり、担い手の中に女性も増えてきているにもかかわらず、子供を預けることができないから、と保育園の空いている時間帯にしか出てきてもらえないのです。結果、男性や子育てのひと段落した年配の担い手にしわ寄せがきてしまい、とあるクリニックでは院長自らが今年1月から3月中旬ごろまで全く休みなく連日仕事をされているというお話も伺いました。
小池都知事は1日に、女性の社会進出を支援するため、24時間型の認可・認証保育所を増やす方針を明らかにしました。来年度予算に、夜間・未明に勤務する保育士の人件費補助などの支援策を盛り込む方向で検討しているということです。
東京都では、認可認証の24時間型保育所は三ヶ所しかありません。
認可外には52施設ありますが、認可外の中には必要な人材の適正配置が行われていなかったり、過去には死亡事故が起きたことなどもあったことから、質の高い24時間型の保育所を増やすことは多様な働き方をしながら社会で活躍する女性達の社会進出を後押しすることにつながります。
医師のみならず、ジャーナリスト、警察官、弁護士、司法書士、消防士、タクシードライバー、マスコミ関係や経営者などにもそのニーズがあるということです。
女性が出産・育児を経ても、自らが人生かけて従事する仕事から離職するという選択肢を取らなくても済むような体制の構築が急務です。
このような女子学生の夢を潰えさせるような措置は、今後どの教育機関においても取られないことを願うばかりです。
先日は都議会にて、議会改革検討委員会の有識者ヒアリングが行われました。
公明党の委員からは通年議会を開催していくことなどについての質問がありました。
議会改革においてまだまだ取り組めることがあります。他の議会の良い例を取り上げつつ、都議会でも議論を重ねて参ります。
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