公立小中学校の体育館に冷房設備設置推進を
第三回定例会の開催が近づいています。
文教部会は日々会議やヒアリングを行い、代表質問の作成を各議員が担当を振り分けて進めているところです。
私が担当する中で、都内小中学校の体育館の冷暖房設備の設置促進について伺うものを作成中です。
東京都の小中学校は、現在普通教室については99.9%の冷房設置率で、都立高校に至っては設置率は100%になっています。
これが、例えば「理科教室」や「生活教室」「音楽教室」「図画工作教室」など、特別教室となると、小中学校は設置率が72.0%、高校では68.0%と下がります。
さらに、体育館等の学校内の運動施設となると、小中学校では8.4%、高等学校では4.4%のみが冷暖房設置がなされているのが現状です。
ちなみに、特別支援学校は普通教室100%、特別教室92.2%、体育館等が56.1%ですからもっとも設置が進んでいます。
今年は大変猛暑日が続く酷暑でした。このような時期に、体育館の中は一体何度まで気温が上昇しているのか、実態を調査しなければなりません。
また、都内の小中学校は、震災等の有事の際には防災施設として地域で避難所として活用されることになります。
東日本大震災の後に実際に東北で避難所とし使用された学校に対して文科省が行なった調査によると、避難所として利用された施設は体育館が70.1%と最も多く、その設備に関する課題としてトイレに次いで冷暖房設備に不足があるということが明らかになっています。
東京都内の各小中学校の体育施設はその形状や位置、建設方法なども様々にあることから、冷暖房設置にかかる事前の諸課題検証や個別条件の調査を行い、設置促進を行う区市町村の支援を東京都として行うことが防災の観点からも、また児童生徒さんたちの安全な環境づくりのためにも必要です。
都としてしっかり取り組んでいただけるよう、質問を作成して参ります。
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