何が青少年の育成に資するか、という議論

本日は第27期の最後となる青少年健全育成審議会でした。15名もの傍聴の方がいらしており、都民の関心の高さを伺うことができます。


この審議会では、毎回審議の具体的な内容に関わる部分については「非公開」という形で審議が行われます。委員の自由闊達な議論を妨げないようにするためということで、委員それぞれの誰が発言したかがわからないような形で後日議事録が公開されます。このやり方は、この後東京都で進められる性教育のガイドライン改定検討委員会でも参考にできるものと思います。


審議会では毎回、二点について審議を行います。


不健全図書の該当・非該当の判断と、優良映画の認定です。

そのどちらもが、委員それぞれの考えや意見の表明もありつつ、「どちらに一票」という意思表示を行い、その結果最終的に多数決でどちらが多かったか、で審議が決することとなります。


本日は、とある件について、大変闊達に議論が交わされました。


この審議会で審議するものは、表現物であり、これについて「どう捉えるか」というのは、条例でその定義について記載はあるものの、感じ方は千差万別であり、個人の感性や思いというものが多分に入ることが通例です。


前回この審議会について書かせていただいた時に、例えば不健全図書の該当・非該当については事前に自主規制団体からの聞き取り調査を行っており、その結果や団体からの意見が非常に参考とされる、ということを述べました。

それに変わりはありませんが、この「該当と思われる理由」「非該当と思われる理由」に正当かつ説得力のある理由が説明されていない場合、この団体の意見が審議会に影響を及ぼすということが大変限定的になると感じています。


本日議論が長時間に渡ったのは、何の件か、をここに明らかにすることはできませんが、「一体、何が青少年を健全に育成するのか」という点を、それぞれの立場や経験から、委員が真摯に向き合って議論を続けたことは確かです。


東京都の青少年・治安対策本部が設置した審議会であり、この審議会が決めた内容には一定の影響力や効力があることは確実です。だからこそ、この審議にあたっては、この後も委員ひとり一人がしっかりとその意味を噛み締め、その決定によってどんな社会的な影響があるかをその都度考えていく必要があります。


大変重要な席に座らせていただいて、毎回身の引き締まる思いです。

今回で今期は最終となりました。次回からは新たなメンバーで始まることとなります。


今後も自分が委員として選定されている限り、しっかりと取り組ませていただきたいと思います。


また、昨日は稲城市のおとしよりへの感謝のつどいに参加しました。

最高齢106歳!という、素晴らしく元気で魅力的な高齢者の方が暮らす稲城の街は、どんどん若い世代が流入する子育てに向いた街でありながら、高齢者の方も生き生きと安心して歳を重ねることができる、素晴らしい街であると改めて実感いたしました。


来週の土曜日は多摩市で長寿を祝う会があります。そちらも本当に楽しみです。



斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

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