第三回定例会がスタート。知事の所信表明がありました
昨日は文教委員会で陳情審査や議案・契約案の説明があり、私も陳情の審査の質疑に立ちました。
陳情は、その内容にいくつかの複数の要点を含む場合、その全てに賛成することができない場合、採択という選択を取ることができません。
また、陳情そのものを採択することには反対であるが、その陳情が目指す要旨や意図には反対ではない、ということもあります。さらにいえばその陳情の内容が「すでに東京都が行政として取り組んでいる」ということが確認できる場合には、改めてその陳情を採択するということにはならないこともあります。
東京都では現在今年3月から性教育に関する議論が活発になっており、これは今定例会の本会議でも各会派の代表質問や各議員の一般質問で出てくるものと思われます。都民ファーストの会の代表質問でも扱う予定であり、文教部会でその部分は担当して質問を作成いたしました。
昨日の委員会ではこの性教育にまつわる陳情がいくつか出ていたのですが、中でも現在進められている性教育のガイドライン改訂にあたり、作成委員会の内容を公開とすることなどについて、自分は質疑を行い、個人情報保護や生徒さん・教員の方々の自由な教育環境を守るためにも、全てを公開とすることが難しいことには一定の理解をした上で、個人名や特定するような部分は公開しないまでも、どのような発言や議論が出たかということが広く都民の方に伝わるように、ざっくりとした議事録要旨ではなく、内容がしっかりとわかるような形で公開して頂きたいということを要望しました。
代表質問では、東京都の現在検討している取り組みの具体的な内容が明らかになると思われます。そちらの答弁にも要注目です。
本日は知事の所信表明がありました。
ちなみに、自分は進行役の任務を終え、議席が変更になりました。前から二列目です。
知事の発言では、知事として任期の折り返し地点を迎え、これからの2年間で目指すべき東京がどんなものか、またこれまでに撒いてきた種がどのように芽を出してきたかが述べられました。
特に評価したいのは待機児童対策です。
都内の待機児童数は昨年度から3172人減少し、10年ぶりに5千人台となったことは前にこのブログでも述べた通りです。
今後はさらに、「人を繋ぐ」をテーマに、共に創る、共に育む、と銘打った「人の繋がり」を軸とした新たな8つの戦略を柱に東京の活力を高めてゆくという発言がありました。
昨年度から開始されている、都民による事業提案制度は、今年度、対象分野や募集期間を拡大して行われています。また大学研究者から事業を提案していただく制度や、大学学長と東京の未来や国際競争力の向上等を議論する懇談会を開催したということで、今に都民を活かし、都民の知恵を集めて、都政を改革していこうとしているか、その姿勢の表れであるとも言えます。
また、教育関連では、人生100年時代を見据え「100歳大学」として、来年4月に首都大学東京に「TMUプレミアム・カレッジ」を開講します。このほか、産業技術大学院大学において、起業に挑戦するシニアのためのプログラムをスタート。新たな仕事にチャレンジするためのリカレント教育にも言及がありました。
東京都英語村の開設へ世界へ羽ばたく子どもたちをさらに育成することを目指すほか、来年2月に都立高校改革推進計画・時期実施計画を策定することを目標としていることが明らかになりました。来年度からの3年間の展望を表すもので、これは11月に骨子が明らかになり、都民からの意見募集も行われる予定です。
多摩地域では、商店街での開業を目指す女性等が店舗運営を学ぶ「チャレンジショップ」を新たに開設されるということです。あらゆる分野で、女性がさらに活躍できるようなきめ細かい支援が期待されます。
児童虐待防止については都独自の条例案が「未然防止」「早期の発見・対応」「子どもと保護者への支援」「人材育成」の4つの視点からなるという基本的な考え方が明らかにされています。この条例は来年の第一回定例会への提案が目指されています。
今定例会でも重要な議案が数々上がってきておりますが、中でも重要なのがオリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例」です。性自認・性的指向による不当な差別や、本邦外出身者に対する不当な差別的言動について、その解消を目指すものです。この条例は、総務委員会において議論検討される予定です。
東京都の条例や計画について、思いやご意見のある方はぜひお寄せください。
また、本日はラグビーワールドカップ2019日本大会成功議員連盟総会がありました。本日から、ラグビーワールドカップ2019チケットの一般抽選販売が開始になります。
また、今週日曜がラグビー大会一年前のイベントです。
ラグビー大会に向けてさらなる機運醸成が推進されていくべき1年間がやってきます。
11月3日には、東京の味の素スタジアムにて、日本代表とオーストラリア代表のテストマッチがあります。ぜひ、ラグビー大会に向けても、様々なご意見をお持ちの皆様からお声を伺いたいと考えております。
議会と並行して、来年度の予算要望作成など、会派で取り組むものが目白押しです。都民の皆様からの様々なお声をいただきながら、引き続き取り組みを続けてまいります。
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