愛知スペシャルオリンピックスへ!

この週末、愛知では知的障害者のスペシャルオリンピックス、そして埼玉ではデフオリンピック、また東京都では来年行われるラグビーワールドカップの1年前イベントが行われています。


私は昨日、地元の地域が入っている私学振興拡充支部大会に参加し、都民ファーストの小山都議や他の都議たちとともに、私学振興のためのさらなる都からの支援を推進していくことを目指すことを会場に来ていた皆さんとも共有させていただきました。そして本日向かったのは愛知のスペシャルオリンピックス、会場は名古屋駅から地下鉄で11駅のパロマ瑞穂スポーツパークです。

東京代表の選手の皆さんと。


スペシャルオリンピックスは、知的障害者のオリンピックです。

1968年にアメリカのシカゴで第一回国際大会が開催され、今年は50年目の節目です。

日本では1994年に活動を開始してから来年で25周年。今では全国47都道府県で、8000名を超えるアスリートが参加しています。


今回行われたのは第七回スペシャルオリンピックス日本夏季大会です。ナショナルゲームとも言われますが、国際大会は来年、UAEで行われ、その次の2023年開催の場所はまだ決まっていないとのこと。正直、手を上げてくれる会場国はそう多くはないんです、と関係者の方のお話も伺って来ました。


スペシャルオリンピックスの起源は1962年、故ケネディ大統領の妹ユニス・ケネディ・シュライバー夫人が、自宅の庭を開放してデイ・キャンプを開いたことに遡ります。知的障害があるために、まだ一度もプールで泳いだり、トラックを走ったり、バスケットボールをしたことがない人たちにスポーツを提供する、それが彼女の願いだったと言われています。

現在スペシャルオリンピックスの本部はアメリカ、ワシントンDCにあり、170カ国以上で約420万人のアスリートと100万人以上のボランティアが活動に参加していると言われます。

日本ではまだ参加者の数も発展途上です。ぜひ、障害のある方が自然に日常的にスポーツを楽しむことができるように、スペシャルオリンピックス大会の認知度向上もはかってゆきたいところです。


ただ、スペシャルオリンピックスでは、予選落ちということはありません。予選はディビジョニング=クラス分けに過ぎず、競技に出場したアスリートは全て決勝に進み、全員が表彰台に立ちます。

スペシャルオリンピックスでは、スポーツをすること自体がアスリートたちの最終目標であるとは考えていない、ということです。

可能性を伸ばすために適した最良の方法の1つがスポーツである、という考えのもと、最大の目標は様々な能力を高めること、彼らに目標や自信を持ってもらうこと、そして彼らの心と体を成長させることにあるといいます。



今日会場でお話ししたアスリートの方々や、指導者や家族の方々、皆さんとってもいい表情をされていました。お互いに声を掛け合い、声援を送りあい、競技に出た後はやりきった清々しい顔でどこか誇らしげでもありました。


この大会自体がさらに認知されてゆくこととともに、この大会に参加をする人がもっと増えるように私たちも力を尽くしてゆきたいと思います。


勝敗や成績を競うスポーツももちろんですが、このスペシャルオリンピックスの競技参加者たちの楽しそうなことと言ったら、見ていて自分も何かスポーツをやりたい、と思わされるくらいの空気感でした。本当に、この大会を継続して開催してこられている関係者の皆様に敬服します。


東京都において、スポーツ振興を進めるためにはいくつもの課題があると感じています。また、スポーツの楽しさや面白さは実際にやってみることで感じることができるものだとも思います。障害のある方がもっと気軽に身近にスポーツを楽しめるように、私たちもできる限りの提案をしていきたいです。