都立学校の避難所機能向上へ、空調設備と太陽光パネル設置を求めました

本日は東京都議会第三回定例会、それぞれの委員会に付託された議案や条例などについての質疑が行われています。


私は文教委員会に付託された、都立府中東高等学校改築工事について質疑に立ちました。


本会議でも私たちの会派の代表質問で取り上げた、避難所として活用される都立学校体育館の空調設備の整備について、この都立府中東高等学校においての計画状況を伺いました。今回はもうすでに施設計画が立てられており、私の後に質疑にたった公明党の高倉委員からも「すでに契約済みの案件で、具体的にどういう形で整備をして行くのか」とさらに突っ込んだ質問がなされておりました。


これについて、都教委は、現時点での設計に反映されていないが、今後の改築工事に合わせて必要な対応を行い、竣工時には特別教室と合わせて体育館にも空調設備を整備する予定であると答弁を行いました。


高倉委員への答弁では、さらにこの都立府中東に限らず、現在改築工事中、または計画中の都立高についても質問され、都教委から可能な限り整備して行くという方針が明らかにされました。


私からはこの空調設備に加え、二点目に太陽光パネルの設置について質疑を行いました。


東京都は、避難所とされる公共施設や学校施設については有事の際のブラックアウトにも対応が可能となるように、太陽光パネルの設置を行っていくということを先週明らかにしたところです。

都立府中東高等学校も、65kwの太陽光パネルの設置が予定されていることが都教委の答弁から明らかになりました。

この太陽光発電は平常時にも学校設備の省エネに活用されるということで、その貢献度に期待が寄せられます。

が、問題は非常時の使用可能電力と使用方法ですが、この太陽光パネルには蓄電池は併設されておらず、自立運転機能を備えた太陽光発電として、避難所としての最低限の管理機能を維持することに役立てられるだけの発電量を確約するとなっています。


つまり、65kwの発電量では、非常時には電灯の点灯やスマホ等電子機器の充電に使用することはできるものの、先に話題となっていた空調設備の使用には活用できるほど十分ではないというのが実情です。万が一、通電が止まってしまった場合、改めて通電が開始されるまで、特に体育館などで使う空調設備の電力を賄うことはできないため、空調設備はおそらく使用できないという状況に陥る可能性が高いのです。


これについては、例えば蓄電池を活用して創蓄連携の太陽光発電とすることで非常時の電力供給量を自立運転よりも高くすることができるということや、また電気自動車を巨大な蓄電池として活用することで、避難所の電源強化に役立てることができる、ということもあります。最近の都知事発言からも、EV車を非常用電源として活用する事例を検証することなどが今後進められるということで、これは総務局が行って行く事業になりますがぜひその検証結果を早急に教育庁にもお伝えいただいて、学校施設での活用も検討していただきたいと思います。


引き続き、明日も文教委員会があります。

今年は私は去年に引き続き、決算委員会の委員となることも決定しました。去年は公営企業決算委員会でしたが、今年は各会計決算委員会のうち、第二分科会、教育庁や生活文化局を担当することになります。こちらの準備も同時に進めてまいります。


昨日は、東京都名誉都民顕彰式と、功労者表彰式がありました。稲城市多摩市の方もいらっしゃいました。名誉都民のお三方には、それぞれの歩んでこられた道の長い間の起伏を思うと、本当に心からの敬意を表するより他にできることはありません。

特に、美輪明宏さんは「私という人間は、常に世間の常識からはかけ離れたところにいるものでしたので」というお言葉に始まり、謙遜しつつご自身の授賞を大変驚いておられました。時代も大変リベラルになったものだとおっしゃっておりました。


後進であるすべての東京都民に、素晴らしい確たる道を示してくださって、ありがとうございます。

斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

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