オリパラ委。聖火リレーは、施設で暮らす青少年や障がい者、シニアや孤立している人も地域の中で照らしてゆくべき。その他仮設wifiやラグビーファンゾーン、交通輸送について質疑しました

統一地方選挙後半戦が終了しました。品川区のせおさんをはじめ、応援させていただいた方々皆さんがご支援いただき当選されました。本当にありがとうございました!見事当選された皆さんと、早速各種勉強会や視察の企画を始めていきたいと思います。当選はスタートライン。その日から本当の闘いが始まります。闘う相手は他党や他会派の候補ではないと私は思います。予定調和や惰性で進んでしまいかねない行政の体質や仕事の進め方を正して、限られた予算を適切に活かしてゆくよう軌道修正するのが議員の仕事です。議員個人の点数稼ぎや一部支援者のために予算を取るのが仕事でもなく、取られた予算をなんとなく消化するのが仕事でもありません。そこを間違えないように、今後も活動に邁進してゆきたいと思います。


オリパラ委員会がありました。昨日は統一選直後ということもあり、各会派の先生方も少々お疲れ?なのかなとも思いつつ、それぞれの課題意識が浮き彫りになる質疑が行われました。


私は文教でも厚生でも、そしてこのオリパラ委員会でも、出来るだけ都民にとってわくわくする未来が思い描ける質疑を行っていきたいと思います。オリパラは組織委員会が決めることと東京都が決められることの区域が曖昧のため、各会派の先生方からよく予算の取り方や執行のあり方にも質疑が飛びます。予算については私も同じく、組織委員会から言い値でどんどんと積み上げられて結局その支払いを都民が行う、なんていうことにはならないようにお願いしたいと思います。

一方、予算をしっかりと意義と効果のあるよう使っていただきたいという視点で、今回はラグビーファンゾーンや交通輸送、またライブサイトや区市町村のコミュニティライブサイト、そして聖火リレー等について質疑しました。

聖火リレーは、ルートの選定の後にはリレー走者の選定があります。

これはスポンサー枠に加え、公募も行われるということですが、私はこの選定基準に前回東京オリンピックには記載がなかった「地域で活動している人」という記載があることが気になりました。

地域で活動している、とは、一体何を指すのか?ここを確認したいと思いました。

例えば、子育て中の世代や、共働き夫婦。とても忙しくて、なかなか地域の活動に参加ができていない人も多いです。地域活動に参加する人が非常に限定的になってきている、ということは都庁全体でも課題認識があり、昨年は生活文化局で「地域活動の新しい形を模索して、都民の自助・共助につなげよう」という事業すら立ち上がったところです。

また、例えば事情があって今現在生まれ育った自分の家ではなく、施設等で暮らしている青少年もいるということ。

そして、最近では中高年の引きこもりの数が増えているということも社会問題になっています。

元気高齢者、の傍に、少し元気を出しきれていない、地域で孤立してしまっている高齢者の方々も多くいらっしゃいます。

聖火リレーは、すべての人の存在を照らす、そしてそんな人も含めた地域をつないでいくシンボルとして輝いてほしいと願っています。

選定基準に加え、公募の周知のあり方などはしっかり東京都が責任を持って、幅広く設定していただきたいということを申し添えました。



ラグビーファンゾーンについては、釜石などの他の開催会場の物産展をぜひ催して都民に周知して欲しい!ニーズはあるのだからしっかりお知らせする工夫をお願いしたところと、ファンゾーンを作るならすでに人気がある都内各地の民間のバーなどにも負けないような「ここに行けばこれがある」という強味を作っていただきたい旨を要望しました。物産展はスポンサーの関係上難しいという現状ではあるのですが、自民党の川松委員への答弁のなかで物産展示だけではなく物産販売もできないか検討はしているというような答弁もあったので期待されます。


ライブサイトはこれまでの計画していたものに加え、南大沢首都大学東京にも設けられることが明らかになりましたので、これについても大学との連携や地元への周知について伺いました。本当に、地元や多摩地方の都民が行きたい!と思えるような内容にしていただいて、大会を盛り上げていただきたいと思います。


公明党の高倉副委員長のご質問と被ってしまったので割愛したのですが、ラグビーの交通輸送については特に多言語案内を事前から丁寧に行って欲しいと考えています。

来場者の3割が外国人、しかも英語を話せない外国人観客も多いと見込まれます。

シャトルバスの案内を含め、チケットホルダーには直接メールで事前にご案内するということでその効果を期待するところです。


また、緊急時の交通輸送については私自身が体験した2007年のF1富士スピードウェイの交通混乱の例をあげさせていただき、特に緊急時はボランティアの働きを期待して想定をするのは危険であると指摘させていただきました。

指示系統、連絡系統は普段チームや組織として動いている場合とそうでない場合、全く働きが異なってきます。いざという時にはボランティアの皆さんも観客の皆さんと同じく、どう行動するべきか迷ってしまう可能性もあります。

そこまで想定して、どう組織を作って連絡系統を用意しておくのか、ということを伝えさせていただきました。


そして、オリパラ大会の「ラストマイル」と呼ばれる会場〜最寄駅に設けられるスペースにおいて、しっかり繋がる仮設wifiを大容量で用意して欲しい!と伝えつつ、これは実は大会後には防災の観点からも活用できる重要な事業となると考えています。東京都や区市町村は今現在フリーwifiを設けているポイントもありますが、繋がりにくい、繋がっても切れてしまう、また最初のつなぎ方が難しい、など様々な課題は耳にするところです。これは検証を行いつつ、ぜひ繋がりやすい、そして繋がった上は有益な情報を共有することにも活用していただけるといいなと思う次第です。


他の委員からも様々な質疑がありました。想いのある議員の方というのは、質疑の内容が常に一貫しているということがどの委員会を見ていてもよくわかります。大変に学ばせていただける委員会に所属させていただき光栄です。