多摩市聴覚障害者協会、第39回総会に出席させていただきました。

また報告が遅くなりました。先日、多摩市聴覚障害者協会の第39回定期総会に出席してまいりました。多摩市長や市議会議長、市議も出席されていました。


聴覚障害者のお困りごとは、なかなか目に見えないところが多いのが課題解決が早急に進まない一因なのかと推測します。

例えば、聴覚障害者の方へさらに配慮ができるように各所に手話通訳者をもっと配置できるように予算を取ることを勧めてはどうか、という話をしても、「字を読めばいいのだから、情報が得られないのなら字を読めばいい」という言葉が聞こえてきたりします。

先日は統一地方選挙がありましたが、選挙の候補者の街頭演説も、聴覚障がいのある方には何を言っているかがわからない。できるだけ候補者には手話通訳者を同伴させられるような制度が必要だ、という声にも同様の反応があったようです。


街頭演説の場合は、確かに候補者の訴えはホームページや政策チラシなどでも情報を収集することが可能なので、手話通訳に公費を出すなんて認められない、と言われればまずはそちらを、となるかもしれません。


しかし街頭演説に限らず、聴覚障害者のお困りごとは実は生活の中に散らばっています。

電車に乗っていて、近くにいた見知らぬ人から何事かを間近で叫ばれていたが何を話しているかがわからなかったという方もいます。

周りの人にその人が聴覚障害者であるというのがわからないからこそ、そんな時にその人が困っているのだということさえ周りの人には気づかれないことが多いのです。


こう言ったお困りごとを少しでも解消するために、手話のさらなる普及を目指して各区市町村や都道府県でも手話言語条例の制定をした、もしくは制定を目指している自治体が増えています。東京都では荒川区が制定され、板橋区では条例案が、多摩市でも現在検討のため調査を行なっているということです。都道府県では鳥取県や千葉県、神奈川県が制定しています。差別解消条例に手話を言語として規定すると定めたこともありますので、ぜひ実効性ある東京都での取り組みも進めたいところです!


と言いつつ、自分はまだ手話を使うことができません。手話講習に通いたいなぁと、特に休日になると多摩市の広報などで日時をチェックしては公務や議会と重なり通うのが難しそうだと諦めてしまっています。色々と夢や目標がありますが、きちんと手話を習って使えるようになることを目指してゆきたいです。

斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

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