インサイトテックさんと打ち合わせ。午後は第709回青少年健全育成審議会
昨日の午後は青少年健全育成審議会でした。
今回審議した不健全図書については7月11日にプレスリリースが、12日に告示が行われる予定です。
審議中に各委員が様々な見解や意見を付与して審議が進んでいくのが常ですが、この審議をする上で、難しいのは「何を審議しているのか」という共通認識にズレが生じることがあるという現実です。
あくまでも条例の規定に基づいて、条例に定められている基準等を踏まえて「この描写はこの条例の基準にあるこの条項に当てはまるものなので、この図書は不健全図書に該当する」等の審議を進めていくことが求められています。
それが、その図書の内容が含む様々な要素にまで審議を行うことは本来は難しいはずですが、だんだんと各委員にとって「(条例の基準にはないが、個人的に)これは青少年の育成にそぐわない」と考える点にも指摘が及ぶことがあり、ただし1委員として他の委員の意見を尊重すべき立場でもあり、非常に悩ましいと感じることが多々あります。
昨日はその他、文書質問でやり取りをした内容についての局からの説明や、インサイトテックさんとの調査・政策立案に向けての議論等がありました。
いくつかテーマをしぼって調査をお願いしていますが、出てきているデータや数百数千という様々な意見から、教えられることが多々あります。
この調査にあたっては、私たちの方で何か「期待される答え」を押し付けるような質問を投げかけないことが重要なポイントです。
例えば、東京都でこんな子育て支援をやっている、これはきっと有効だろう、使われるべきだろう、と頭から考えがあった上でそれを裏付けるようなデータを取ることができるような質問を投げかけてしまっては、意味がないのです。
日常の生活の中で、子育てをする様々な方達から、言われなくても上がってきた不満やそれを裏返した希望、期待や要望と言ったものをすくい取ることができるようにと、データの取り方に慎重になります。けれども、これはさすがインサイトテックさんがプロフェッショナルで、バイアスがかからない形でより「リアルな本音」に近い意見を探るということを目指して一緒に取り組ませていただいております。
そして、次なる課題は、上がってきた期待や要望や不満を、どう解決策=政策や事業へと繋げてゆくか。
これぞ議員や民間事業を営む方々の領域となってくるところですが、この道筋を作るにあたって逐一、その政策立案の途中経過も報告していけるように取り組んでいこうと考えています。
また報告します!
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