パラリンピックの機運醸成のために

昨日はパルテノン多摩にて行われました、トップアスリート講演会「夢をあきらめない」に出席させて頂きました。

多摩市の中でスポーツ振興に大きく貢献されてきている国士舘大学の先生方や生徒さんたちと一緒に、アスリートの方達から困難を乗り越えるために必要なマインドセットについてなどのお話を伺うことができました。

パラリンピックのシドニー大会メドレーリレー400mの金メダリストである中條泰治さんのお話を聞きながら、自分はちょうど今週都議会の第四定例会の代表質問でパラリンピックの機運醸成や障害者スポーツの普及促進について調査を進めているところでもあり、様々なことが頭をよぎって行きました。

中條さんの場合は20代以降に病気により視覚障害者となったということがあり、まずは障害を受け入れることに時間がかかったということと、もともとやっていたということもあり水泳を始めるのにそこまで抵抗はなかったということがわかりました。

けれども、例えば少年少女の頃から障害を持つ児童の場合、特別支援学校等では運動の部活動は現在中学校では37%にとどまり、高等部では59%。週一回以上スポーツをする障害者の割合は21%と健常者の70%以上に比べて非常に低いことがわかります。

障害者の方達にとっては、スポーツを楽しめる場所を探すことにも苦労があります。東京都内で障害者の方専用のスポーツ施設は今たったの2箇所のみです。特別支援学校内の運動場や体育館を一般利用に開放する取り組みなども始まっているということですが、そもそもバリアフリー化が十分に進められたスポーツ施設が都内に点在している訳ではないという現実と、また人的サポートや障害者スポーツの指導員の少なさという課題が障害者スポーツ人口の拡大を阻んでいます。

どんなスポーツのどんな種目の選手でも、アスリートの方達は非常に前向きな姿勢を堅持していることがよくわかります。その姿勢もおそらく、無造作に無意識に身につけたものではなく、壁に当たり、悩み苦しみ抜いて手にしたものであることが推察されます。

スポーツを通して、自分が困難や壁にぶつかった時に、どうそれを乗り越えるのか、その方法や意識というのを常に学ばされる思いです。ラグビー2019大会や、2020オリンピックパラリンピック大会を通じて、スポーツに親しむ人もこれまでそうではなかった人も、スポーツに切磋琢磨するアスリートたちの活躍から学び鼓舞されて勇気や活力をいただくことができるよう、しっかりと大会準備を進めていかなければなりません。

パラリンピックの機運醸成について、ご意見や語提案などお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ斉藤までお寄せくださいませ。


日が変わり、本日は都議会で議会運営委員会がありました。

今日は第四定例会の告示日でもあり、12月1日に本会議が開かれることが決定しました。

文教委員会の審議の準備も始まっています。


明日は武蔵野スポーツプラザのオープニングイベントがあります。

入場無料で、様々なスポーツ体験もできます。ご興味のある方はぜひ足をお運び下さい。



斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

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