札幌市図書・情報館は「おしごとから、わたくしごとまで。」

文教委員会の視察で北海道の札幌に行って参りました。

初日は札幌ドーム、二日目は札幌市民交流プラザで、プラザの中にある札幌市図書・情報館や、札幌文化劇場を見せていただきました。



こちらは札幌ドームの中に入り、貴賓室や展望台、選手ロッカーなどを見させていただいた時の写真です。札幌ドームは来年のラグビーW杯、また2020オリンピックパラリンピック大会の開催会場となっています。会場施設のみならず、会場へのアクセスや外国人受け入れに関する取り組みの説明もいただき、大変参考になることが多くありました。


札幌市民交流プラザの方は、残念ながら今はまだオープン前で、内部の写真をお載せすることはできませんので、パンフレットの絵でイメージしていただけると幸いです。



図書・情報館は従来の図書館と全く違うのが、「本を貸し出さない」という点です。その心は、蔵書を貸し出すと返していただいてまた次の方に手にとっていただけるまでに3週間ほどかかるため、「最新の情報をなるべく多くの方に手にとっていただけるよう」本はあくまで館内での閲覧に限られます。

ですが、館内には、旧来の図書館とは一線を画す様々な特徴があります。

◎飲み物持ち込み可

◎会話可能(一部不可)

◎札幌市内の他の図書施設から取り寄せた本の貸し出し・返却は可能

◎隣接するカフェに図書を持ち込み可能

◎サロンでセミナー等の開催も可能

◎全館無料Wi-fi完備

◎専門家に企業や経営の相談ができる場を設置

◎コワーキングエリアやミーティングルーム、グループエリアがある


と、まるで、新しい企業のオフィスのようです。

おしごとも、わたくしごとも、自在に館内のエリアを選択することで充実させることができそうです。

ビジネス書や専門書は半年経つと古くなってしまう、ということからここの蔵書は常に最新のものを揃えるということです。この情報館があったら通いたい。と、思われる方も多いのではないでしょうか。


地元の多摩市でも今、中央図書館の移転の話し合いが進められており、新たな図書館像について市長も「図書に限らず、様々な情報や活動がここに集まる、というようなコミュニティの場にしたい」と以前お話をされていました。この札幌市の図書・情報館で見てきたことを、地元市にも伝えていきたいと思います。


交流プラザの4階から9階は、札幌文化芸術劇場になります。こちらもパンフレットの絵ですが、中は絵に輪をかけて美しい出来上がりでした。



オペラやクラシックコンサートのみならず、ポップスや様々なジャンルのイベントに対応できるよう、ホール内の自然のリバーブは1.5秒に抑えられているということなので、イベントのPAさんたちにとっても使い勝手はいいのではないでしょうか。

この、用途設定を幅広くされている点がとても素晴らしいと思いました。

料金設定も、一階席のみ利用、2階席まで、3階席まで、とフェーズがあります。

また、オーケストラ席の部分は上下可動式なので、座席を出して客席として使うことも、舞台の最前列として使うこともできる仕様になっています。さすがに上の緞帳のレールはありませんでしたが、舞台の途中で様々な演出を行うことが可能です。これは、子供向けの音楽イベントなどにも使い勝手が良さそうです。


現在、オープン2年前から予約を進めてきているということで、ぜひ目標とされている稼働率8割!を達成するべく、多くのイベントが開催されるようになりますことを祈っております。


また、このホール以外にも大中小様々なサイズでイベントスペースが設けられています。市民の方たちがこのプラザで企画や会議、集会や発表会などを行うことも頻繁にありそうです。


とても為になる視察でした。調整してくださった議会局をはじめ関係局の皆様、本当にご苦労様でした。


得た所見を今後の議会活動に生かして参りたいと思います。


斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

前東京都議会議員 斉藤れいなの公式ホームページです。