多摩ニュータウンの公道でバス自動運転実証実験が始まっています
多摩ニュータウンの公道で、都内で初めて住宅地の中でバス自動運転実証実験が行われました!
昨年6月に本会議一般質問でも取り上げた、多摩ニュータウンにおける自動運転バス実証実験がついに昨日13日から(関係者試乗はその前日でした)22日まで、実施となります。
多摩ニュータウンの再生をバス事業者の視点から捉え、既存のバス路線を補完し、起伏が多い地域における住民等の移動支援やAIを活用した車内サービス等の活用策について検証することが目的であり、日野自動車の小型バスポンチョを利用して約1.4kmの長さを走行します。
多摩市と事業者、東京都で検討を重ねて実験の場所を選定しました。豊ケ岡4丁目のバス停から貝取のスーパーSantokuまで走ります。今回はバス事業者さんと目的地であるスーパーSantokuさんの連携で、社内のビジョンにもSantokuの本日の特売情報が流れていたりしました。思わず自分も買い物をしてから戻りたくなりました。
昨年質問した時はまだ、事業実施の場所が多摩市になるかならないか、という時期でした。それ以前から熱心に実証実験の可能性を模索してこられた多摩市交通課長などの御尽力で、多摩市で行うとなってからは実際の事業スタートに向けて各調整を進めてきました。
多摩市は緑豊かな自然に恵まれた土地であり、それ自体は地域の最大の魅力の一つでもありますが、この自動運転実証実験にあたっては当初からニュータウン公道沿いにある街路樹がGPSを阻害してしまう、という点が課題となっていました。そのため、今回の実証実験を行うまでにバスの走るコース上に約600個の磁気マーカを埋め込んでいるということです。これは今後に実際の事業実施に各地域で進めていく際にも非常に重要なポイントとなる課題の一つであり、つまりは準備予算として区市町村に負担がかかってしまいます。
一度埋め込んだマーカは今後恒久的に使っていくことが可能ということですが、このバスの自動運転は特に街路樹の多い多摩市部などで活用が期待されることもあり、その負担については懸念が残ります。
実際に試乗してみた感想ですが、あまりにも乗り心地や仕様が普通のバスと変わらないので、思わず何度か運転席を覗き込んでしまいました。
自動運転にも段階があり、レベル1〜5の5段階のうち、ドライバーが同乗しない完全自動走行はレベル4・5です。今回東京都の実験は①加速②操舵③制動の操作をシステムが実施し、システムの要請があればドライバーが対応するというドライバー同乗型の自動運転です。
万が一、何か乗客の安全に問題があるような事態に直面した場合は、ドライバーが即座にシステムを切り替えて手動で運転することができる、というもので、乗客の方にとってはバスの運転そのもの以外にも何か懸念点、ご不安な点があった場合に有人であるというところは安心ポイントの一つであると思います。
ぜひ、今回の実証実験にあたって、多摩市民のみならず多くの皆様からバスに実際乗ってみていただいて、まずはこの自動走行というものについての理解をしていただけるといいなと思います。その上で、ご心配なことや、ご不安なことなどありましたら、ぜひご意見をおよせいただければ大変ありがたいです。
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