予算質疑テーマ①日比谷公園をセントラルパークに!野音改修はダイナミックに検討を
予算特別委員会で質疑した内容と答弁についてお伝えします。
日比谷野音と公会堂の改修は現在野音は「暫定的に座席のみ改修中」でありますが、立地的に他にはない好立地のステージであることから、そのポテンシャルは計り知れない活用の幅を秘めているはずですが、現状のままでは野音は国内外のアーティストや公演から選ばれるものになっているか?という観点からすると、首をかしげざるを得ない現実があります。
それは、野音が近隣のオフィスやホテルとの兼ね合いもあり、「公演時間帯」「音量」に規制があるからです。
音量規制があっては、音を売り物にする公演は会場としてそこを選びにくくなります。
また、時間帯の規制があり、夜間の利用ができない(早めの夜間に撤収必要→公演時間は逆算すると夕方)ということがあると、ライティングなどの演出効果に影響を及ぼすため、その公演をライブ映像として使うことが難しい(敬遠される)ということがあります。私自身実は過去に野音で公演した際に、この会場ではない地方公演会場のものを映像化することがスタッフから提案されたこともありました。
日比谷公園は先般、グランドデザインが策定され、その内容として「芸術やエンターテイメント街と連携し、芸術やエンターテイメントの多彩な魅力を先導的に打ち出す」として、具体的には、日比谷公会堂や日比谷野外音楽堂、いわゆる野音を新たな魅力を生み出す大音楽堂として発信するとされています。
これをぜひ頑張って取り組んでいただきたい!と何度も局の担当にもお伝えしたところ、
●野音は、昭和58年の改築以降、施設の老朽化が進んでいることから、今年度から再整備に向けた検討に着手。
●検討にあたり、施設のポテンシャルを最大限引き出すためのアイデアなどについて、民間事業者からヒアリングを行うとともに、音量や振動、利用時間拡大の可能性などについて、近隣施設からも意見を伺っている。
●これからも人々に愛される野音となるよう、検討を深めていく。
という答弁が。音量や振動、利用時間拡大の可能性!これは改めて、大変野音の活用拡大を期待する次第です。
そして知事に質問したのは、野音を有する日比谷公園の活用を都が主体的に、そして官民連携で進めていくべきではないかという点です。
今年6月1日、2日には日比谷公園で初めて、大規模なフリーの音楽祭があります。それは東京都公園協会が主催として入っているものの、資金面での見通しをつけることなどに時間がかかり数年間の準備を経てようやく今年実現となるということを伺いました。
一方、世界の人気観光地ランキングでも3位に入るほどのスーパー公園といえば、ニューヨークのセントラルパーク。
こちらは過去に50万の観客を呼び込んだ伝説のコンサートが行われたり、今現在でも年間を通して様々なイベントが行われ、例えばクラシックではニューヨークフィルのフリーコンサートが家族連れやシニアからも非常に人気が高いです。
東京都の公園を管理している方々に、ぜひこのような景色を見て欲しい。そして、公園活用をさらにスムーズにさせるために必要なこととして、官民連携、民間の活力を都立公園の場所にもっと開いてほしいということを要望したところです。カフェを一つ、オープンする、それだけでは公園大改革というには寂しい。民間の中には、都立公園は規制が多いのではないか、自由に運営させてもらえないのではないかと二の足を踏むところもまだまだ多いです。「窓口はあるから、必要なら相談に来てください」というだけでなく、どれだけ東京都が先導してこのウェーブを広げていけるか、が重要だと考えています。
これについて、知事からは
●今後は、民間事業者やエリアマネジメント団体等との連携を更に深め、芸術やエンターテイメントなど多様な取り組みにより、これまでにない日比谷公園の魅力を引き出していく
という前向きな答弁が。期待したいと思います。
このほか、文化関係はロケーション誘致について伺いました。ロケ地としての誘致推進は、映像産業の振興や雇用創出に加え、文化振興やインバウンドの促進に有効です。東京都として、全世界にファンを生み出すように、ロケ地インスタの開設も含めて検討を!と言いたい放題に言わせていただいたところ、インスタグラムが日本に開発チームを設置するという報道がありました。知事とも面会されたようです。
ここでの内容はまだ詳細をご説明いただいておりませんが、同じく期待したい部分です。
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