インサイトテックによる、男性育休義務化についての意識調査!
本日プレスリリースがあったので、詳細が皆さんに見ていただけるようになっております!かなりわかりやすく興味深いデータなので、ぜひご覧ください。
男性育休義務化には、総じて8割の方が賛成ということがわかります。
ですが、30代と40代だけ懐疑的。
これはどういうことか?
おそらく、育児の当事者でもあり、「実際無理だろう」という現実を見てきたか、今現在見ているか、のどちらかではないかと私もこのデータを読み取りながら推測します。
男性育休義務化には賛成だけれども、ではご自分は取れそうですか?というと、4割が難しいと回答したのもリアルです。
先週、地元の商店会連合会の総会懇親会に出席させていただいたときのことです。某民間企業の、女性社員さんとお話をしていて、議員も含めての子育てとの両立の話から、そちらの企業の育休取得についての話へと展開してゆきました。
けれど、、「うちの育休はイマイチなんです。取得日数がたったの2日でも、育休取得にカウントされてしまいますから。2日って、有給消化か?!っていう話ですよね、、」と、その女性社員さんがため息をつかれるのは、企業において今なお女性はやはり長期間の育休を取るのが当たり前という風潮があり、そこで職場における性差を感じながらもいざ復帰すれば男性と同等に仕事(時には夜の懇親会等の参加も)することを求められるのが常だからです。
自社の男性社員に育休を取らせると、その企業に厚労省からくるみんマークという認証が与えられ、税制の優遇措置を受けることができるため、男性の育休取得推進に勤しむ企業は増えてはいます。けれども、ちょうどこんな記事も昨日上がっていました。
育休5日未満では、産後の肥立ちも悪いなか床上げどころか出産時の状況によっては退院していない場合もあるんではないでしょうか。
4日間だけ休みを取ってくれた旦那さん、ありがたいとは思いますがそれは果たして育休なんでしょうか。
自分のことを思い出すと、夫婦ともに自営業(フリーランス・制作業)で代わりがいない、休みを取るだけ仕事がなくなる不安との闘い、というのもあり、夫婦ともにもちろん制度もありませんので産休も育休もありませんでした。産後すぐに病院のベッドでも仕事をして、そのまま公私がつながり子育てと仕事がそこかしこに混在する日常へと突入して行きました。
男性が育休を取ると、男性のその後の育児参加や家事負担が容易になるという調査結果があるそうで、それがゆくゆくは第二子を授かることへと繋がったり、子どもの幸福感へとつながってゆくという研究の結果まで出ているそう。いいことづくめなので、ぜひこれからお子さんをさずかるご夫婦には、男性が育休期間をゆったりと取って家族一丸となってお子さんと向き合う時間を作って欲しいと思います。
ですが、冒頭のインサイトテックさんの調査を見てみるとわかります。
今現在、それがいいことだとはわかっていても、現実的には取ることができないんですよという事情があることがわかります。
男性側からすれば、代替人材の不在であったり、会社の人手不足があったり。
女性側からすれば、突然家庭で戦力にならないと思われる旦那さんがあえて頂いて来れるお給料を減らして毎日自宅にいることにメリットを感じられないというシビアな雰囲気すら感じられました。
ファザーリングジャパンの皆さんから前に伺った、父親学級(よく、産院では母親学級、両親学級などありますが、その父親版ですね)を早急に全ての市区町村で実施していただきたい、と思ってしまいます。そして、やはり給与保障についても満額とは行かずとも議論が必要と考えます。ご夫婦がともに育休を取って、そのまま不安なく(副業などに逃げることもなく)育児をして過ごしていただくための最低ラインはどこなのか、見極めていかないとなかなか育休を取る人の数は増えなそうです。代替人員も、中小企業でも本当に確保が難しい。
制度でいきなり作っても、中身が伴わなければ、例えば旦那さんが全く家事ができないのに数日休んでくれただけでは、割りを食うのは現場(家庭)の奥様だった、というのは避けなければなりませんね。
まだ小さいですが、娘だけでなく息子にも家事をとにかく教えていこう、とそんなことも考える今日この頃です。
制度と同時並行で、実際にある壁を乗り越えて行けるような施策を推進して参ります。
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