多摩市戦没者追悼式に参列しました

16日は多摩市戦没者追悼式に参列し、献花を行って参りました。

多摩市長や多摩市議会議長、また多摩市遺族会会長や国会議員、市議会議員の皆様、市民や遺族の皆様のご参列もいただき、聖蹟桜ヶ丘近くのヴィータにて厳かに式が行われました。


多摩市は平成23年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故から多くを学び、今後の平和に向けた市としての思いを語り継ぐため、多摩市非核平和都市宣言を制定しています。

以下がその全文になります。


多摩市非核平和都市宣言

多摩市は、この緑豊かな土地に生まれ育ち、あるいは全国各地から夢と希望 を持った、多くの人たちが集まってできたまちです。私たちは、太陽の光あふ れるこの多摩市で、穏やかな日々の生活を平和だと感じて暮らしています。

この暮らしのなかで、いつしか広島・長崎の記憶が薄れつつあり、世界には 今もたくさんの核兵器が存在すると知りながら、平和は失われやすいことを忘 れかけていました。

平成23年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故に、私たちは多 くのことを学びました。自然の力に対する謙虚さを忘れ、人間の科学技術を過 信していたこと。安全と言われていた原子力発電所から、ひとたび事故が起こ れば大量の放射性物質が拡散され、大事に育て築いてきたものが、たちまち奪 われうることを。

私たちは、人と人との絆を大切にし、原子力に代わる、人と環境に優しいエ ネルギーを大事にしていきます。そして、戦争がなく、放射能被害のない平和 な世界に向けて、みんなが笑顔で、多様ないのちがにぎわうまちを、多摩市か ら実現していきます。

現在、そして未来の子どもたちに戦争の悲劇と平和の大切さを伝え、他の都 市とともに世界の人々と手をたずさえて、全ての核兵器の廃絶と平和な社会を 求めるために、ここに多摩市が非核平和都市であることを宣言します。



先の都議会でも北朝鮮の核実験に対する抗議文の提出を行いましたが、未だ世界には争いや戦争、核兵器の開発や実験が行われている国や地域もある中で、私たち日本人が発する言葉やメッセージには大きな影響力があるという風に考えています。


私は献花の際に、遠い異国の地で若い命を散らした、多くの戦没者の方を思いました。

遺族会の朝倉会長からは、未だ海外にある戦没者の遺骨が1日でも早く日本に帰国できることを望んでおられるというお話もありました。これについては平成28年3月に、「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」(平成28年法律第12号)が成立しました。戦没者の遺骨収集が国の責務と位置づけられたほか、平成36年度までの期間が遺骨収集施策の集中実施期間とされ、関係行政機関との連携強化を行うことや、基本計画に基づいて遺骨収集を行っていくことが行っていくことが規定されました。厚生労働省が、同法に基づき遺骨収集の取組みを一層強化していくということですので、しっかりと動向を見守ってゆきたいと思います。

国のため、自分の暮らす街のため、また家族のため、愛する人のため、親を思い子を思い、祖国に帰ることが叶わずに命を落とすことになった方達の無念の思いや苦しみは到底はかることができませんが、私たちが引き継いだこの命や街、国の美しさを、決して争いや暴力、戦争によって損なうようなことが今後二度と起きないように、当たり前ではないこの平和をしっかりと守って次世代につなげてゆくことが戦没者の方達に対しても、せめてもの追悼になると考えています。



都議会では第四定例会に向けての請願や陳情案件の審議準備が始まっています。

文教委員会と議会運営委員会でも都民の方からの請願案件がございます。

また、この第四定例会の前に、第三定例会後までの都議会の審議や活動についての都政リポートを作成する予定です。しっかりと様々な形での発信を行い、都民の皆様へ報告を行って参ります。

斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

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